ミシュランガイド台北・台中・台南・高雄2022(5年目)
2022年8月30日、「ミシュランガイド台北・台中・台南・高雄2022」が発表されました。
2018年に初の台湾版として発売されてから今年で5回目。
対象は昨年すでに発表されていた通り、前回の台北・台中に加えて、高雄と台南が追加されました。
では、発表内容を見てみましょう。
台湾全体では、321店(昨年は246店)認定されており、
内訳は、台北170店、台中68店、台南44店、高雄39店でした。
なお、今回から、プレートマークがなくなりましたが、無印とするのも格好悪いので、
便宜上「セレクト」とさせていただきます。
それぞれ細かく見ると、
台北170店の内訳は、
星獲得が31、ビブグルマン57、セレクト82
台中68店の内訳は、
星獲得が5、ビブグルマン37、セレクト26
台南44店の内訳は、
星獲得が0、ビブグルマン27、セレクト17
高雄39店の内訳は、
星獲得が2、ビブグルマン20、セレクト17
となりました。
また、昨年から新設されたグリーンスター(持続可能な食を提供する取組みなどを積極的に行っているレストラン)には
台北から創作料理「陽明春天」の陽明店と一つ星台湾料理店「山海楼」に、今年から「小小樹食」「Embers」が加わり4店が選ばれました。
星獲得
【台北】31店
昨年は、三つ星が1店、二つ星が7店、一つ星が21店の計29店でしたが、
今年は、三つ星★★★ 1店
二つ星★★ 6店
一つ星★ 24店
の計31店となりました。
唯一の三つ星は、広東料理の「頤宮/Le Palais」(君品酒店内)が5年連続でキープしました。
二つ星は、1店減って6店。
一つ星は、「壽司芳」や台湾料理「欣葉 鐘菜」などが加わって24店となりました。
【台中】5店
三つ星はなし。
二つ星は1店、一つ星が4店でした。
二つ星は「JL Studio」シンガポール料理が3年連続でキープしました。
一つ星は、ヨーロピアン料理2店、フレンチ、焼肉で、昨年から変化なし。
【台南】0店
今回は残念ながら星獲得はなりませんでした。
【高雄】2店
三つ星、二つ星はなし。
一つ星が2店でした。
一つ星は、日本料理「承」と日本人シェフが率いるフランス料理「Liberte」が選ばれま
した。
ビブグルマン
【台北】
掲載範囲を拡大している影響で、昨年の58店から57店になりました。
57店のうち、夜市から20店選ばれました。(昨年から3店減少)
20店の内訳は以下のとおり。
士林夜市 3店
饒河街夜市 2店
寧夏夜市 3店
南機場夜市 2店
臨江街夜市 3店
華西街夜市 3店
延三夜市 3店
公館夜市 1店
饒河街夜市・南機場夜市・公館夜市がそれぞれ1店マイナスとなりました。
【台中】
昨年の33店から37店になりました。
竹の中にご飯を入れて食べる「竹筒飯」が特色の「竹之郷」や客家料理店「牛稼荘」などが新たに選ばれました。
37店のうち、17店は台湾料理からの選出でした。
その他は、火鍋・お粥・点心・インド料理・北京料理・アジア創作料理・客家料理
など様々なジャンルから選ばれています。
【台南】
今年から初めて27店選ばれました。
漢方料理を提供する「博仁堂」や「大勇街無名鹹粥」、「阿星鹹粥」などのお粥の店が選出された。
小吃(シャオチー)と呼ばれる手頃な価格の一品料理が楽しめる店は19店、台湾料理店は5店となっている。
丼ものやスープ、麺など小さなお椀に旨味を詰め込んだ渾身の一杯が多く選ばれた。
【高雄】
今年から初めて20店選ばれました。
新鮮な牛肉を使用した「湖東牛肉館」や牛しゃぶ「牛老大涮牛肉」、そぼろご飯の店「柏弘肉燥」など9店は台湾料理店。
その他は小吃や四川料理店、麺店などから選ばれています。
ミシュランセレクト (プレートから変更)
【台北】
昨年の90店から82店となりました。
お皿のマークはつかなくなったけど、選出基準は同じで、「ミシュランの基準を満たすお勧めの店」となっています。
全体的に、洒落たレストランが多い印象。
けっこう高級な店も入っていて、星を惜しくも逃したけど、可哀そうだからこっちに入れてあげました的な店が多い。
【台中】
昨年の31店から26店となりました。
フランス料理と日本料理が多く選ばれた。
【台南】
今年から初めて17店選ばれました。
レストランというよりは、一品料理やシーフード料理が多い。
【高雄】
今年から初めて17店選ばれました。
スタイリッシュなコンチネンタル料理が多い印象。
台湾に行けない間に、発表される店はどんどん増えてしまう。
早く行かなくちゃ。