兼六園・成巽閣(せいそんかく)(Kenroku-en★★★ Seison-kaku Villa★)
金沢観光というと、兼六園は必ず行く方が多いと思います。
金沢の街は兼六園を中心に形成されているということで、ミシュランも三つ星★★★の評価です。
兼六園は超有名であり、日本のガイドブックでも言い尽くされていますから、グリーンガイドで説明する必要はないかなと思いますが、一応しておきます。
兼六園は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並び日本三名園に数えられ、国の特別名勝に指定されている。
加賀藩5代藩主の前田綱紀が造園を始め、完成したのは13代藩主の斉泰の頃とされ、実に約180年の月日をかけて造り上げられた加賀百万石の歴史を体現した大名庭園である。
四季によって趣が異なり、何度訪れても新たな魅力が発見できる名園で、春と秋にはライトアップもされる。
では、兼六園は、なぜ兼六というのか。
これは兼ね備えるのが難しい6つの景観(六勝)をすべて兼ね備えているというところから命名されたという。
六勝とは、
①宏大(明るく広々していて開放感にあふれる)
②人力(人の手が加えらえていること)
③水泉(池や滝、川など水の景観)
④眺望
⑤蒼古(そうこ・ありのままの自然である様子)
⑥幽邃(ゆうすい・静けさと奥深さを意味する)
をいう。
要は、すべて人の手で造られているのに、それを感じさせないのが素晴らしいということか。
兼六園を見たら次へ移動してもいいのですが、実は兼六園の一番はずれのところにひっそりと佇む「成巽閣(せいそんかく)」に一つ星★がついています。
ここは、1863年に加賀藩13代藩主・前田齋泰が母のために造営した奥方御殿で、最初は金沢城より「巽」の方角にあることから「巽御殿(たつみごてん)」と呼ばれていましたが、1874年に「成巽閣(せいそんかく)」と改められたとのこと。
大名家奥方という女性のための建造物としては貴重なものであるそう。
1階は大名家らしい風格を備えた書院造りで2階は壁の色、建材、細工に意匠を凝らした数寄屋造りになっており、その組み合わせが見事らしいのですが、正直よくわかりませんでした。
ただ、庭園はなかなか良かったのではないかと思いました。
外国人ばかりでしたが、兼六園に行った際は立ち寄って損はないと思いました。