鎌倉彫資料館(Kamakura-bori Museum ★★)
ミシュラン二つ星です。
鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ向かう若宮大路沿いにある。
ただ1階がカフェになっているから気が付かないで通り過ぎてしまう可能性大。
1977年から一般公開をしているが、2016年現在地にリニューアルオープンした。
3階へ上がると受付があり、入口すぐのところで鎌倉彫の作品をつくる工程がVTRで流れている。
これはなかなか見る機会がないので、ミシュランも興味をもったのだろう。
「鎌倉彫」は、木に彫刻をして漆塗りをした木彫彩漆というものである。
鎌倉時代、「宋」時代の中国文化、禅宗文化を積極的に取り入れ、建長寺などの禅宗寺院が建立された。
また、彫漆器(漆を何度も塗り重ねて彫刻した漆器)も宋より輸入され、仏具として珍重された。
このなかで仏像や仏具制作に携わっていた仏師らが、舶来した彫漆に影響を受けて考案したものが鎌倉彫のはじまりと考えられているそうである。
中の作品は撮影禁止。1フロアで3部屋くらいしかないので、すぐ見終わってしまった。
もう少しゆったりとスペースをとって展示したほうが貴重さが伝わるような気がするけど。
確かに漆の艶やデザインは美しいと思ったが、この世に存在する他の漆塗作品との違いがいまいちわからない。
二つ星はどうだろう。一つ星★でよかったんじゃないかと感じました。