栗林公園(りつりんこうえん Ritsurin-Koen★★★)
香川県が誇る特別名勝 ミシュラン三つ星★★★です。
1745年に完成し、明治維新に至るまでの228年間、高松藩主松平家の下屋敷として使用され、明治8年に県立公園として一般公開されるようになったとのこと。
昭和28年には国の特別名勝に指定されていますが、文化財庭園の中では最大の広さ(東京ドーム16個分・平庭部は3.5個分)を持ちます。
JR高松駅から車で7分と中心部に近く交通利便性も高い。
開園時間は年中無休で日の出から日没まで。わかりやすい。
ボランティアガイドを当日頼むこともできるし、事前に予約することもできる。
紫雲山を背景に、6つの池、13の築山、1400本の松。
中はめちゃめちゃ広い。築山の配置でけっこうアップダウンもある。
真夏や真冬ではしんどいかな。
だけど、ほとんど松で構成されているのに、なんで「栗林」なのか。
完成当初から「栗林」の名がすでに使われており、現在まで引き継がれてきている。
これには、栗の木が群生していたとか、木が生い茂った里山のことを中国では栗林と呼ぶからとか諸説あるそう。
実際歩いていると広大すぎて細部までなかなか気が付かないが、珍しい形をした石を多く配置しており、そこに注目して歩くとより楽しめるのだそう。
また、松の鑑賞ポイントは、「一肌(幹模様)、二振り(枝ぶり)、三姿(樹形)」と言われており、これを見極められる審美眼があれば庭園散策はより一層興味深くなる。
しかし、これらを全て注目して観ていったら、体力が先にもたなくなるな。
まあ、その規模と美しさから三つ星★★★は文句ないが、三つ星たらしめるもうひとつの理由がある。
それは、公園のすぐそばにある「讃岐うどん 上原屋本店」である。
香川県はうどん県であり、おいしい讃岐うどんを食べたいと思って行く人が多いと思う。
ただ、どこで食べたらいいのか正直迷うところではある。
行きたい場所と食べたい場所があまり離れていると旅の効率が悪い。
そこでタクシーの運転手に聞いたところ、「いろいろ食べたけど、上原が一番だね」という。
タクシーの運ちゃんの情報はだいたい間違ってない。早速行ってみる。
ここは、県外から来た観光客だと、一度はやってみたいセルフ方式である。
自分でうどんを温める。よくわからない感じでおろおろしていると、「3秒くらいね」と教えてもらった。
そして出汁は横の蛇口から自分で注ぐ。非常に透明感がある。
一口飲んでみる。「やさしい」
「やさしい」ではなく、「やさすぃ」
という表現がぴったりだ。もちろん味は秀逸。小サイズで250円とコスパ最強。
東京でも讃岐うどんの店はたくさんあるけど、やはり自分で作った感があってよりおいしく感じる。
朝食にはぴったりだと思うので、ここで食べてから腹ごなしに栗林公園を散策するのがいい。ただ、園内にもいくつか休憩・食事処があるので、美しい庭園を眺めながら食事するのもいい。
散策した後また戻って来てもいい。