国立西洋美術館(National Museum of Western Art★)
ミシュラン一つ星★認定
国立西洋美術館は、実業家であった松方幸次郎がヨーロッパで買い付けた美術作品(松方コレクション)を展示する目的で1959年に建てられた。
中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画とロダンを中心とするフランス近代彫刻を常時展示する。
上野公園内にある数々の建物の中でもいまいちメジャーじゃなかったように思うが、2016年に建物が世界遺産に登録されたことにより一気に注目度があがった。
設計は20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエで、7か国17の建築作品群のひとつとして登録された。
建物の1階部分を柱が支えることで空中に浮いたような印象を与える建築様式(ピロティ)を採用。ちなみにピロティとはフランス語で杭を意味する。
入口はそんなに広くないが、奥行があり、本館・新館の展示をすべて鑑賞しようとするとけっこう時間がかかる。
現在(5月27日までプラド美術館展)のように知名度が高い展示の時はいいが、たまに聞いたことない誰なんだっていう企画展をやっていることがある。ただここのいいところは、入ってすぐ大画面のVTRでその人の歴史や、その人がいかにすごいのかを説明してくれることだ。
これを見ることにより興味がわいてきた状態で鑑賞できるので、これは他のところも真似してほしいなあ。
だいたい出口付近で過去のNHKーBSの特集かなんかの再放送を垂れ流していて、「あ、それが有名だったのか」とか「あ、それちゃんと見てない」とか後悔することになりがちである。
まあ、経緯はどうであれ世界遺産のブランド力はすごく、ミシュラン一つ星★は妥当かな。